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DSM-Vにおける自閉症スペクトラムの診断基準について

 

アメリカ精神医学会からDSM-Ⅴが発表となり、日本語訳の作業が進められています。
ASD(Autistic Spectrum Disorders)の診断基準の主要な部分について下記にお知らせします。
DSM-Ⅳからの主な変更点は
○言語・非言語に分けた診断から対人相互性の問題として統合しています
○3項目に集約した中心的診断基準(Aブロック)を全て満たす必要があります
○こだわりの診断枠の中に言語行為であるエコラリアが含まれ、感覚過敏をはじめとする独特の行動も含まれました
○下位診断分類が消失しました(アスペルガーという言葉がなくなりました)

診断はA,Bの中心的なブロックでなされ、シンプルな構成になっています。
Aブロック;対人的コミュニケーションと相互作用の障害
1.対人的情緒的操作(Ⅳから変化なし)
2.対人相互的な非言語的コミュニケーション(視線や表情等)(Ⅳから変化なし)
3.状況にあった関係作りの障害(ごっこ遊びや居合わせたグループ内での関係作りが困難、仲間への関心が薄い)
以上3点を全て満たす必要があります。

厳しい診断基準となっています。今までのPDDNOSが診断から外れる恐れを指摘されていますが、相手の動きに敏感な日本人には大きな問題はないのではないかという意見が多くあります。

Bブロック;限局された反復する行動や興味(こだわり)
1.エコラリア(Ⅳでは入ってなかった)、常同・反復行為
2.同一性へのこだわり(儀式)
3.著しく限局された興味
4.感覚刺激の反応亢進または低反応(Ⅳでは入ってなかった)
以上4点を2つ以上満たす必要があります。

C 幼少期より症状がみられる、ただし本人の能力を越えた対人的状況となるまで顕在化しない事がある(幼児期・学童期に問題が見られず、青年期に孤立し始めるケースを示しています)

◆下位診断の分類をなくした(アスペルガーがなくなった)
◆記録の手順
1.原発性か続発性か、生まれもっての併存疾患の有無
2.重症度(重大なサポートが必要か~3段階)

・対人社会性・こだわりを個々に評価
・社会福祉制度の病態毎の判定に用いるものではない

3.知的レベル

・言語性・非言語性を区別して評価する

4.言語の障害

・表出性と受容性を区別(喋るけれど受容が弱い、喋らないけれど理解が強い)

◆ Autistic Spectrum Disordersの訳が「自閉症スペクトラム障害」と訳されるか「自閉症スペクトラム症」と訳されるか、「障害」という言葉の取り扱いが議論されています。
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